他のブラウザをご利用ください

商品合計 15,000円以上、送料無料サービス

わかっているのに、ベッドに向かえない夜 ― そんな日もある、私の話 ―

わかっているのに、ベッドに向かえない夜 ― 何十年も続いている、私の話 ―

仕事から帰るのは、だいたい20時から21時ごろです。
着替えをして、メイクを落として、洗濯を回して、食事の準備をして、少し勉強をし、家事をすることもあります。

そのあと、ふっと、いつも同じ気持ちになります。
「ああ、やっと自分の時間だな」と。

その感情に包まれたまま、食事をしながらNetflixをつけます。
好きな作品の画面を眺めながら、スマホを見たり、気になったことを調べたり。
何か一つに集中しているわけではないけれど、この「ながら」の時間が、とても好きです。

私は、寝具の仕事をしています。
良い寝具がどれだけ大切かも、どんな素材が眠りに影響するのかも、体感としてよく知っています。

自宅のベッドは、正直に言って、かなり整っています。
それでも、ベッドに向かうのは、いつも遅くなります。

眠れないわけではありません。
仕事が忙しすぎて眠れない、ということでもありません。
ベッドに入れば、すぐに眠れます。

ただ、ベッドに入ると、「一日が終わってしまう」気がするのです。
この、自分のための時間が終わってしまう。その感覚が、どうしても名残惜しくて、夜を引き延ばしてしまいます。

気がつくと、リビングで寝落ちしていて、時計を見ると3時や4時。
「今日は睡眠時間、短いな」と思いながら、静かにベッドへ向かいます。

ベッドに入って、自分のお気に入りのシーツに触れた瞬間、毎回、同じ気持ちになります。

ああ、やっぱりいいな、と。

自分好みの枕。
肌にやさしく触れるシーツ。
体をそっと受け止めてくれるマットレス。

短い時間でも、このベッドに包まれると、
「ちゃんと休めた」と思える感覚があります。

正直に言えば、眠れる時間は短い日もあります。
それでも、良い寝具に包まれて眠るその時間は、不思議と満足感があります。
6時に起床。朝、目が覚めたときも、「気持ちよかったな」と思える感覚が残ります。

出張先のビジネスホテルで、枕が合わなかったり、寝具がどこかしっくりこなかったりすると、同じ睡眠時間でも、残るのは疲れだけです。

だからこそ、短い眠りであっても、自分に合った寝具があることが、どれほど助けになるかを、私は身をもって感じています。

私は、夜の時間そのものを否定したいとは思っていません。
一日の終わりに、やっと戻ってこられる自分のための時間は、これからも大切にしていきたいと思っています。

ただ、同時に、自分の時間も、眠りの時間も、どちらも大切にできるバランスを、少しずつ見つけていきたい。
そんな気持ちも、今は確かにあります。

だから、こんな日があっても、
せめて眠りの時間だけは、心地よいものであってほしい。

そんな思いで、今日も寝具に向き合っています。

わかっているのに、ベッドに向かえない夜があること。
それでも、その夜の時間を大切にしたいと思っていること。

もし、どこかで「少し分かる」と感じてくださる方がいたなら、それだけで、この文章を書いた意味はあるのかもしれません。

シーツjp
田中宣子

\ フォロワーや友人に記事をシェア /




この記事を書いた人

田中 宣子

シーツjp店長。上級睡眠健康指導士(認定登録番号 第662号)。
専門分野の、快眠のための寝具の販売、及び、ご相談、ホームファニシング、インテリア販売に、1994年から従事。1923年創業の弊社の店舗にて、対面で23年間、お客さまにぐっすり眠れるための寝具のコンサルティング、ご提案、販売を担当。その経験を活かし、現在は、オンラインにて気持ちよく眠っていただくための、ベッド用寝具の販売、ご提案、ご相談に注力。
前職は、米国の航空会社のマーケティング部アジア統括スーパーバイザー。お客さまが快適で安全な空の旅を楽しんでいただくための仕事に従事。

たずさわるすべての方々とそのご家族が、ぐっすりと気持ち良く眠り、心地良く目覚め、活力いっぱいに、毎日をお幸せにお過ごしいただけるよう、仕事をしています。
ぐっすり気持ちよく眠るための寝具のご相談は、お気軽にお寄せください。